「3Dモデリングによる飯野八幡宮の世界」 全国コンピュータ・カレッジ東日本ブロック卒業研究発表大会で、いわきコンピュータ・カレッジ2年生高木陽光さんの「3D飯野八幡宮」が最優秀賞を受賞しました。(いわき民報20080307) 以下、高木陽光さんのレジメより。 ■3Dモデリングによる飯野八幡宮の世界 ※インターネットエクスプローラ環境推奨 |
1.目的 全国的に有名であり重要文化財である飯野八幡宮には現在紙ベースの図面しか残っていないと聞いたので、図面を電子データ化することは歴史的資料を保存するという点から意義があると思い制作することを決定した。 また、今回は製図した図面をもとに3次元でのモデリングという、まだ誰も行ったことのない方法で表現し、一般に公開することにより、歴史や建物に興味のない人へのアピールや、飯野八幡宮の希少価値を再認識してもらうきっかけを作ることができると考えられる。 学校で学んだCADをより深く学び将来のために役立てたいという側面もあった。
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2.効果 図面を電子データ化することにより、図面の劣化を防ぎ、今までの様な図面を保管するためのスペースも不要となり、共有化や複製、編集も簡単にできるようになる。 3次元でモデリングを行い普段とは違った視覚で訴えかけることにより、興味、関心を持ってもらう。飯野八幡宮のことを知る機会を設けることにより、いわき市の認知も高まり、多少ながら地元貢献ができると考えられる。 また、ホームページ上で簡単に3Dの図面を閲覧できることにより、飯野八幡宮に関心を持ってきた人に対しては、普段目にする機会が少ない3D CADを知ってもらうきっかけになり、3D CADを目的で閲覧してきた人に対しては飯野八幡宮の存在を知ってもらえるので、お互いに良い相乗効果が得られると考えられる。
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3.システム概要 AUTOCADを使用し2Dで飯野八幡宮の図面を制作したのち、3Dでモデリングを行う。完成した図面をなるべくたくさんの方に見てもらうために、ホームページを作成して一般に向けて公開する。ブラウザ上で図面を自由な角度で手軽に見てもらうために閲覧者に対する負担を減らす工夫を行う。普段からCADを使用し図面を詳しく見たい閲覧者に対しても配慮し、あらゆる人が満足できるように心がける。 |
4.考察 2次元図面製図においては、予定した期間内に図面を完成させることができた。しかし、紙の図面からCADデータに変換する際、線の太さによるズレや、屋根などの曲線のトレースにおいて、どうしても多少の誤差がでてしまった。 3次元図面製図においては、2Dと3Dの製図方法の考え方や手法の違いに慣れるまでかなり時間を取られ、予定より2週間ほど遅れたが完成させることができた。 ホームページ作成においては、パソコンの環境により図面をブラウザ上で見ることができないケースが発生するので、図面のファイル形式を4種類公開し、わかりやすいガイドを添えることにより上手く対応できたと思う。
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