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農立て神事

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八十八膳献穀会
1月6日 農立て神事ならびに神饌田拡張工事

●農立て神事

1月6日(火)午前6時より斎行。
 「農立て」は農家における田畑の初鍬入れで、仕事始めの儀式であり、田畑の神をことほぐ行事である。「山入り」と共に、正月の大切な行事のひとつである。
 「鍬入れ」「鍬入り」「農立て」「みさぎ」「おからす」「農はじめ」「鍬開き」「田の神さま」など、いろいろに言われる。この日まで田畑に入らず、年男が早朝入浴して身を清め、紙垂をつけた松と榊を持ってゆき田畑に立てる。餅と饌米とを供えて、その年の恵方に向かって鍬で三度耕し、一年の豊穣を祈念する予祝行事である。
 この時、餅と米を早稲(わせ)・中稲(なかて)・晩稲(おくて)に見立てて三箇所にそなえ、「オミサーギ」「オミサーギ」または「おからす」「おからす」と声高に呼ぶ。飛んできた烏がついばむのを、遠くから見ていてその年の作占いをした。真先に早稲をついばめば、その年は早稲を植えると豊作になるという。
 餅は元日に供えた鏡餅を欠いて使うところもあれば、水松に供えた餅を持って行くところもある。餅と米は、神棚に供えた餅の敷紙に載せて置く。
 ところにより家により、多少の変化が見られる。松だけのところも榊だけのところもある。供えるものも餅ばかりのところ、米ばかりのところがある。米はおさごとも称した。赤餅を早稲、米を中稲、白餅を晩稲と定めているところもある。
 田と畑では方法が少し違うところがある。田では早稲、中稲、晩稲と決めるが、畑では三箇所に置くものを、豆・麦・小豆と定めてついばませる。先についばんだのをあたりと言って、その年はその作柄が良いという。
 かつて、正月送りが十五日であった頃は、「山入り」は六日、「農立て」は十一日に行われていたが、現在では地域により日取りに違いが見られる。

●神饌田拡幅工事

1月11日(火)午前8時より。
八十八膳献穀会役員7名・作業員2名にて重機(ショベルカー)2台を使い畑を削り神饌田を拡げました。

 現在、神饌田の広さは4畝(396.696u)、収穫される米の量は毎年約240sです。この収穫された米は飯野八幡宮古式大祭の神饌米・会員への授与・諸行事等で使われます。
 年をおうごとに、会員の増加・神事、諸行事の拡大に伴い収穫される米の不足という事態になり、 このたび神饌田拡幅工事という運びになりました。
1月11日(火)午前8時より献穀会役員7名・作業員2名にて重機(ショベルカー)2台を使い神饌田の拡幅工事を行いました。
拡幅工事後、神饌田は5畝(485.87u)になりました。